リンク
警視庁公安部の敏腕情報官の黒田警視が、世界を股にかけた臓器売買ビジネスの闇に斬り込む。久しく姿を見せず重病説が流れていた暴力団の組長を黒田警視がハワイで目撃するところから事件が始まる。
実は重病説は事実で、日本の聖十字病院を窓口にアメリカで肝臓移植を受け、新たなシノギに手を染めていたのだ。
今回も黒田たちが捜査を始めると出るわ出るわ、臓器売買の舞台がフィリピンをはじめとする海外に広がっており、関係者も宗教団体や政治家、そしてあろうことか警察内部にまで広がっていることが判明する。しかも彼らが臓器売買に手を染めたきっかけが面白い。
その他、今回の見物。
- 広域暴力団の組長をアメリカがタダで入国させるはずがなく、組長とアメリカ当局との間で繰り広げられる駆け引き。
- 体を壊してもタダでは起きない暴力団や政治家のしたたかさにもある意味で感心。
- 海外を股にかける臓器売買を日本の法律で摘発することは難しく、どうやって強制捜査に持ち込むかも見物。
- モデルは、重病説の組長はおそらく宅見勝、聖十字病院のモデルは聖路加病院だろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿