2025/05/12

吾輩は猫である(夏目漱石)

旧制中学の英文教師(『リードル』という)苦沙弥先生。
西洋文明に染まりその伝道師になった、「知識人」という名の明治の上級国民の成れの果て、そんな表現もできるだろう。
苦沙弥先生の飼い猫の目を通し、その連中の生態を皮肉たっぷりに込めて面白おかしく描いている。
職業といい病歴といい、苦沙弥先生には漱石自身が投影されている。余裕派、高踏派の面目躍如といえよう。

しかし、当時の学生は本当に猫を鍋で煮て食っていたのだろうか?
漱石自身は食ったのだろうか?

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