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NHKでドラマ化もされている。
2000年頃の平成不況にあえいでいた日本で、不良債権や経営が傾いた会社を安く買って短期間でボロ儲けする外資系投資銀行は、死肉をむさぼるハゲタカと言われていた。
そのハゲタカファンドの一つを率いる日本人を軸に据え、さまざまな企業の再生に携わる人々を描いている。
世論誘導のためマスコミへのリーク合戦も辞さない企業買収ビジネスの熾烈な舞台裏が語られつつも、決して感情的なハゲタカ悪玉論には与していない(金の亡者みたいな投資銀行の人物も出てくるが)。
主人公のビジネスの場における冷徹さと個人としての心の揺れ動きや、それぞれの立場で企業再生に精魂を傾ける人々、そして彼らによって企業が苦境に立ち至った真の原因が白日の下にさらされる様子が面白い。
出てくる企業の名前や設定から、実在のモデルがあるように思われる(三葉銀行→三和銀行など)。
ラストがTo be continued で終わるのが不気味であり、続編を求めたくなった。
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