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小説・文学近代文学

夏目漱石『三四郎』あらすじ|迷える若者の青春と恋

夏目漱石

熊本から上京して東大に入学した三四郎が、学問に、交友に、恋愛に、学生生活を謳歌する青春グラフィティ(2/3は恋愛譚だが)。

あらすじ

東大に入学することになった三四郎は、暑い盛りに電車で上京する。当時の大学は9月入学だったことがわかる道中、車中で出逢った女性との残念な一夜や、文明論をぶつオッサンの毒気に当てられたりと、入学前から「洗礼」を受ける。これはもちろん入学後の三四郎の軌跡を仄めかす伏線である。

入学後、バンカラで自由奔放な同級生小次郎や、風変わりな文学評論家で一高教師の広田、地下の研究室にこもっては日夜光圧を測定するこれまた変わり者の物理学者野々宮とその妹達と出会い、交流を深めてゆく。

そして、大学構内の池にたたずむ美禰子に一目惚れし、次第に振り回されるようになっていく。

感想

三四郎は東京で二つの世界に出会う。野々宮や広田といった学者たちが作る、知的好奇心に満ちた学問の世界、そして、美禰子が誘う、華やかだがヴェールに包まれた都会的な恋愛の世界。

新しい世界に振り回される三四郎の滑稽な感じがたまらない。三四郎が晩稲だったのが幸いで、美禰子には深入りしすぎなくてよかったねと思うが。

さて、明治時代の大学や大学生の雰囲気が垣間見え興味深い。日本の大学の黎明期で大学進学率が1%にも満たない時代の貴重な記録ともいえる。

こんな人にオススメ

  • これから大学生になる、あるいは都会に出てきたばかりの若者
  • 甘酸っぱく、少し切ない青春小説や恋愛小説が好き
  • 明治という時代の空気や、当時のインテリたちの世界観に触れたい
この記事を書いた人
Windcastor

小説・ビジネス書・エッセイなど幅広く読む読書ブロガー。
「本の扉を開く」では、話題の新刊や名著を中心に、読後に残る気づきや感想をわかりやすくまとめています。
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