漱石が 鈴木三重吉にそそのかされて文鳥を飼った一部始終を描いた短編。
文鳥を可愛がり、飽きる自分の心の動きを、独特の皮肉が混じった客観視で綴っている。
感想
最初はせっせと世話をしながら忙しい執筆活動の癒やしにするのだが、だんだん世話に飽きるというお決まりのパターンを、明治の文豪が赤裸々に語る。
また、文鳥の姿の描写がとても細やかで感心する。さすが文豪夏目漱石だと感じた。
やっぱり、動物は他人にそそのかされて飼うのではなくて、自分の意志で最後まで責任を持つ覚悟を持って飼い始めないといけませんな。
こんな人にオススメ
- 夏目漱石の人間的な一面や、作家としての素顔に触れたい
- 動物やペットとの交流を描いた物語が好き
- 短い時間で、しっとりとした余韻に浸れる文学作品を読みたい

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