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夏目漱石

夏目漱石『坊っちゃん』:無鉄砲な正義漢が松山で繰り広げる騒動記|江戸っ子らしい語りの面白さ

無鉄砲な正義漢坊つちゃんが、東京から旧制中学の数学教師として松山に赴任して始まる痛快ストーリー。ストレートな人物描写と江戸っ子らしい坊っちゃん自身の語りが小気味良い。

夏目漱石の青春小説の中でも特に明るくテンポが良い明治のスカッと系だが、最後は少し物悲しさも。

暗い組織の本質は明治も令和も同じとつくづく身につまされる。

ところで、「マッチ箱みたいな汽車」は、伊予鉄道の路面電車となり、今も松山市内を走っている。終点では、車掌が手動で方向転換する光景を見られて楽しい。

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Windcastor

小説・ビジネス書・エッセイなど幅広く読む読書ブロガー。
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