はじめに
警視庁情報室の敏腕公安マン「黒ちゃん」こと黒木警視が活躍するシリーズ第2弾。
あらすじ
中国が仕掛けたハニートラップにまんまと嵌められて防衛機密を漏らしちゃったという最近ありがちな犯罪を警視庁情報室が暴く。
感想
小説としてそれほど面白いストーリーではないが、普通の男が自覚なく嵌められてズブズブと溺れてゆく姿がリアル。それも、一人ではなく二人が。
今回も、世界を股にかける公安捜査の実態や、ハニートラップに嵌まった政治家の例が実在のモデルが明らかに分かるように描かれており、散りばめられている情報は非常に面白い。
こんな人におすすめ
本作は派手なアクションや謎解きよりも、地道な情報収集や分析が中心。華やかさより、リアルな公安活動の息遣いを感じたい人、「警察のヒーローがかっこよく事件を解決する」という小説に飽きた人には最適。
こんな方に特にすすめたい。
- 警察小説の中でも、特に「公安」や「インテリジェンス」の世界に興味がある
- 元警察官が書いた、リアリティのある物語を読みたい
- すっきり解決しない物語に、逆にリアリティを感じる
- 小説の登場人物・団体の実在のモデルが気になる

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